世界で評価されている持続可能な食のシステムにおけるイノベーターが日本でのネットワークを拡大中

教育とイノベーションを通じて食のシステムに変革をもたらすNPO、Future Food Instituteが、受賞歴に輝く活動プラットフォームの立ち上げにより、日本でのプレゼンスを拡大 

イタリアに本部を置く、持続可能な食のシステム構築を目指すグローバルな非営利組織であるFuture Food Instituteは、受賞歴に輝く「Food and Climate Shapers Digital Boot Camp」プログラムを日本にて実施し、日本での活動を拡大始めています。このプログラムは、Future Food Instituteと国連食糧農業機関(FAO)とのパートナーシップの企画で、一般社団法人Tokyo Food Instituteと東京建物株式会社の支援により開催しました。 

「食の歴史が豊かであり、先進的な文化を誇ると共に、同時に都市の持続可能性に関する独特の課題を持つ東京は、食のシステムのイノベーションを探求し、実践していくための理想的な環境と言えるでしょう。私たちは、イノベーションを喚起するコラボレーションの力を知っており、持続可能な開発のフレームワークへの移行を促進するために、東京のコミュニティ内のパートナー起業家、オピニオンリーダー、活動家のグローバルネットワークを拡大することを楽しみにしています」- サラ・ロヴェルシ- Sara Roversi(Future Food Institute 代表) 

日本における食品業界の様々な著名企業や金融機関から社員が参加した今回のデジタル・ブートキャンプ日本版では、「地球を守る」「人々をエンパワーメントする」「繁栄を実現する」という目標に焦点を当てて、Future Food Instituteが開発した「繁栄思考」(ユーザー中心のデザインを超えて、人間・地球を中心とした成長に焦点を当てる創造性を引き出す方法論)に関するセッションに加え、「リジェネラティブな農業、都市、海洋、キッチン」というコアテーマを探求しました。この1か月間にわたる専門的な研修では、対面でのネットワーキングや外部講師によるオンラインベースのセッションもあり、参加者は世界的なオピニオンリーダーからの革新的なアイデアやアプローチも学ぶことが出来ました。

「今回のブートキャンプに参加して、食の課題が多面的であること、さまざまなプレーヤーが独自の解決策を開発し、提供していることを学びました。特に、万人に理解されないかもしれないと物怖じせず、とにかく行動を起こしている姿に強く惹かれました。そして、意見交換をする中で、自分の認識が広がり、変化していくのを目の当たりにし、大きな喜びを感じました。 今後も様々な方々とネットワークを構築し、食の問題解決に参加していきたいと思います」- ブートキャンプ参加者 A. M. (S食品株式会社 戦略研究担当)

気候変動などの世界的な危機に対処するためには、課題とそれを悪化させている私たちの行動に関する知識、貴重な資源を再生するための斬新な解決策の考案、そして世界のステークホルダーの積極的なエンゲージメントを組み合わせた統合的なアプローチが必要です。Future Food Instituteは、地域社会との関わり、学術的研究、食のイノベーションの設計と開発という相互に結びついたエコシステムを通じて、社会的なインパクトに焦点を当てた教育プログラムや活動を日本に展開するユニークな団体です。 

今回のブートキャンプは、2020年に東京・京橋エリアにおいて持続可能な食のエコシステムを構築するために発足した、。Future Food Instituteと東京建物株式会社が共同パートナー事業として運営する「京橋リビングラボ」で実施されました。京橋リビングラボは、食のイノベーションと地域社会への働きかけを結びつけ、食の持続可能性に関する課題に対する認知向上を目指しています。

「食を通じた持続可能な社会の実現に向けたFuture Food Instituteの取り組みの一環として開催した今回の日本初のブートキャンプは、グローバルな活動ネットワークを活用する理想的な教育機会となりました。第一線で活躍する講師陣からのインプット、活発な質疑応答、ハッカソンという構成により、参加者は今後のサステイナブルな活動を支えるプロフェッショナルなネットワークと思考を広げることができたと思います。食のエコシステムのハブ役として、今後もFuture Food Instituteと連携していきます」- 沢田 明大氏(東京建物株式会社・Tokyo Food Institute)

今回のデジタル・ブートキャンプ日本版は、2022年から日本にて開始されたイベント、企業研修プログラム、研究イニシアティブ、コラボレーション、ハッカソン、製品発表シリーズの第一弾であり、すべては食のエコシステムに変革をもたらすイノベーションを加速させることを目的としています。  

リジェネラティブな世界の食のシステムの構築・強化に焦点を当てたコラボレーションを構想し、サステイナブルな開発の取り組みを拡大したいとお考えの個人・団体の方は、kyobashi@futurefoodinistute.org までご連絡ください。

Future Food Instituteについて
Future Food Instituteは、グローバルなフードシステムにおける教育とイノベーションを通じて、地球上の生命を持続的に発展させることを目的とする国際的なエコシステム。次世代のチェンジメーカーを育成し、コミュニティに力を与え、政府や産業を巻き込んで実用的なイノベーションを実現することで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みを行っています。

詳細はこちら: https://futurefoodinstitute.org/

一般社団法人Tokyo Food Institute(TFI)について
Tokyo Food Institute (TFI)は、食に関わる新規事業の支援、人材育成、国内外の様々なプレイヤーとの共創を促進する食のエコシステムの構築を通じて、食の未来を東京から創造するための活動を行っています。
TFIは以下の活動を推進しています。

  • 食に関わる人への学習機会の提供、食の分野に興味を持つ人や次世代を担うリーダーの育成。
  • 食に関心のある多様な人々が集い、気軽に、かつ真剣に意見を交換し、信頼に基づく価値創造ができる場づくり。
  • 多様な人々が都市とつながることで生まれる新しい価値を実践し、八重洲・日本橋・京橋エリア全体が、食の未来を継続的にアップデートできるリビングラボとなることを目指す。
  • 食の未来につながるさまざまな取り組みの国内外への発信。

公式サイト - https://tokyofoodinstitute.jp/ Instagram - https://www.instagram.com/tokyofoodinstitute/ TOKYO FOOD LAB - https://www.tokyofoodlab.jp/

東京建物株式会社について
東京建物株式会社は、1896年に創業した日本国内初の総合不動産会社です。2030年頃を目標とする長期ビジョンでは、「社会的課題の解決」と「企業としての成長」をより高い次元で両立できる次世代デベロッパーに進化することを掲げています。「社会的課題の解決に貢献するまちづくり」を重点戦略として位置づけ、実現に向けて以下のことに取り組んでいます。 

(1)多様な人々や企業との交流、豊かなコミュニティの形成
(2)地域の歴史・文化の尊重
(3)持続可能な社会の実現
(4)社会的課題の解決を中心テーマとした、多様なパートナーとの協働と先進技術の活用。 
八重洲・日本橋・京橋エリアで、食を通じたコミュニケーションや賑わいを創出するキッチンスペース「Kitchen Studio SUIBA」、食に関する社会的課題を解決する実証実験・社会実装の場「TOKYO FOOD LAB」の設置・運営をしています。