地球のための食のツールボックス

Food for Earthツールボックス

Future Food InstituteはFAO(国際連合食糧農業期間)と共同で、既存の環境ソリューションイノベーションを繋ぐフレームワークを開発しました。このツールボックスでは、様々なステークホルダーが5つのテーマ領域にベストプラクティスを適用することができます。

5つのテーマ領域は以下です。食糧外交、繁栄、サーキュラー・リビング、食のアイデンティティ、気候変動に強い生態系。

食糧外交

外交実務と同じように、国家や国際関係に食べ物は関係しています。影響力を行使する手段であり、自国の文化やアイデンティティを伝える手段にもなり得ます。また、食糧外交は、安全な食糧や水へのアクセス、環境災害が農業に与える影響、気候変動を原因とした移民の増加などを管理する上で重要な学問分野であります。

サーキュラー・リビング

この分野では、食は国内の側面で考えられています。 サーキュラー・リビングとは、再生可能な食の実践と、継続的な資源管理を通じて、無駄(食糧廃棄、水廃棄、土壌破壊/侵食)をなくすことを目的とした革新的なアプローチです。 効率性を高めることに注力することで、廃棄物を有用な投入物に変換し、資源の損失を最小限に抑えます。

気候変動に強い生態系

食は自然環境と関連があります。気候に対するスマートなアプローチは、適応と緩和の戦略を促進し、集中的なアプローチから影響の少ないアプローチへと移行します。テクノロジーの力を借りれば、環境課題に見舞われた地域や現状を改善し、食糧を自給自足にすることが可能です。

食のアイデンティティ

この分野では、食品はそのコミュニティの次元で考えられています。食の伝統、文化的側面、儀式は、食のアイデンティティを通過して、地球と社会の再生に不可欠な部分です。食のアイデンティティは、都市の食と社会の景観に存在する豊かさと文化的多様性を表わしています。異なる食のアイデンティティの相互作用により、ヒューマナコミュニティが存在する場所の全体的な文化が決定されるのです。

経済の原動力としての食の繁栄は、金銭的な利益から切り離された物ではなく、感情的、身体的、精神的、 文化的な繁栄など重要な要素を含んでいます。私たちの「繁栄」に対する理解は、必要な全ての面を含むように変化・発展し、責任ある、集団的、参加型の決定を促し、共に繁栄していかなければならないのです。この「繁栄」への新しい統合的なアプローチは、栄養がどのように繁栄を生み出すか、そして私たちの幸福の指標と発生源を見直すことにも繋がります

繁栄

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